緩衝装置強度検討書
サスペンションに関する強度計算です。リーフスプリングやコイルスプリングが一般的ですが、ゴムを素材としたラバースプリングという特殊な緩衝装置も存在します。また、軽自動車の場合は装置自体の省略も可能です。
■リーフスプリング
[リーフ強度]
板ばねの素材、サイズ、枚数から、ばね応力を算出し安全率を求めます。
[シャックル強度]
シャックルの素材、サイズから座屈強度を算出し安全率を求めます。
■コイルスプリング
ばね定数を算出し、最大荷重から繰返し応力を算出していきます。その後、破壊安全率を求めます。
■ラバースプリング
ゴム素材の有効受圧部断面積を算出し、ラバースプリングに架かる荷重から圧縮応力を算出、素材の圧縮強度から安全率を算出します。ゴム素材の場合には降伏点が実質上存在しないため、降伏安全率の算出は不要です。
※軽自動車検査協会の基準では、緩衝装置の場合、破壊安全率と降伏安全率の算出が必要です。基本的にゴム素材であっても降伏安全率の算出を要求しますので、事実上、クリアする書類は作成不可となります。(担当官によって対応は変わるようです)
※普通車の場合、ゴム素材には降伏点が存在しない旨を記述すれば特に問題はないようです。