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改造

本年最後の業務はキャンピングカービルダー様からご依頼頂いたワゴン車のセカンドシートレールの強度試験でした。
レール単体の強度を確認するのですが、スライドレールであるため、ラッチ部分など構造が複雑であり、計算による強度検討よりも実際の強度試験のほうが工数が低いと判断し、治具を製作しました。

協定規則に則った試験が行えるよう、治具の強度も考慮しながら製作しています。
またこの治具は同様の他車種シートレールにも使えるように調整式としてあります。

シートレール強度試験

シートレール治具

Sfc_7313

300kgの荷重を掛けています。

このような試験をはじめ様々な強度試験ができる環境が整っていますので、近日中に可能試験一覧を用意したいと思います。

とある輸入車(特種用自動車)の保安基準適合化をご依頼頂いております。
さまざまな箇所の改修が必要ですが、まずは施錠装置の製作のため施錠装置に関する保安基準、技術基準を熟読してみました。

簡潔に言えば、エンジン停止(キー)以外に、ハンドルロックやシフトロック、ブレーキロック等、自動車が走行できないようにするための装備を1つ以上つけなければならない。また、この施錠装置を解除しないとエンジンがかからない構造で、特殊工具を使わないと外れないような装備が必要となります。

今回、車両を確認したところシフトロックを製作することにしました。

ベースフレームは車両のコンソールパネルフレームなどにも使用されている高耐食溶融めっき鋼板(ZAM鋼板)を使用、ロック部分は強度確保の為、ステンレス材、これにソレノイドを組み合わせたものになります。
ソレノイドやベースフレームの固定には一度締めたら外れない特殊ネジを使用し、保安基準・技術基準を満たすことができます。

もちろん万一の故障時の動作も考慮しており、ソレノイドトラブル時でもシフト操作は可能、Pレンジに入れたときのみロックがかかります。

このような特殊なパーツ製作も可能ですのでご相談ください。

施錠装置

シフトロック機構

シフトロックのラッチ部

軽自動車のフロントオーバーハング部モノコック加工による車枠応力測定の出張依頼を承りました。
鳥取まで片道6時間のドライブ、日帰り出張してはハードなスケジュールでしたが、屋外作業や走行試験が辛くない曇天という天候にも恵まれ(?)、無事に完了致しました。

L700S

フロントマスクがローバーミニ化のためフレームの加工がおこなわれていましたので、フロントを重点的に歪みゲージを貼り付けます。

歪みゲージ

走行試験は2回行い、最大変動値にて強度計算を行います。

歪み測定値

提出用のレポートは約10ページのボリュームとなりました。

北海道まで数回出張を行い、エルグランドの構造変更が完了しました。
主な改造部分はエアサス化による緩衝装置の変更でしたが、それ以外にも灯火類の適合化など細かい部分の改修を行っています。

ガルウイング化されていますが、年式から乗降口の技術基準はかからないものの念のためドアヒンジの強度検討書を作成、車検証と一緒に保管しています。
E51ガルウイング

地元カーショップでは車検が通らないと云われ続けたヘッドライト。レクサス用のプロジェクタが使用されているようですが、左ハンドル用のためか配光が逆になっていました。しかし、光軸をきちんと合わせて各灯火も基準に合うように配線すれば車検も通ります!
E51イカリング

夜間、車幅灯とイカリングのみを点灯した状態
E51イカリング点灯

20インチの大径ホイールを履いてアライメント調整を行いました。
E51エルグランド20インチ

今月は「不正改造車を排除する運動」と「ディーゼルクリーン・キャンペーン」の強化月間(6月1日~30日)です。

1.全国で176回の街頭検査を計画

[1]歩行者、運転者等が見にくい窓ガラスへの着色フィルム等の貼付
[2]灯光の色が不適切な灯火器及び回転灯等の取付け
[3]タイヤ及びホイールの車体外へのはみ出し
[4]騒音の増大を招くマフラーの切断・取外し等
[5]不正軽油燃料の使用
といった悪質事案には街頭検査等を通じて整備命令を発令し、これに従わないときには車両の使用停止等を含む厳正な処分を行います。

2.「不正改造車110番」及び「黒煙110番」の設置

各運輸支局等に相談窓口として「不正改造車110番」及び「黒煙110番」(別紙2)を設置し、寄せられた情報に基づいて、不正改造車ユーザーに対して、不正改造状態の改善や改修結果の報告を求めます。

3.不正改造実施者に対する立入検査等

不正改造等を行った者に対する報告徴収及び立入検査により、不正な二次架装の抑止・早期発見と指導を行います。

4.自動車使用者等への啓発

ポスター約13万枚の掲示、チラシ約63万枚の配布、自動車整備士養成施設等への運輸支局の出前講座、全国293社の乗合バス事業者(別紙3)の協力による広報横断幕の掲示等を行い、積極的な不正改造の排除を呼びかけます。

001

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エルグランド(NE51)のオーナー様より、保安基準適合化のご依頼を受け、北海道旭川市に4日間ほど出張してきました。
某ショップのデモカーを入手されたとの事で、車両を確認するとエアサスやガルウイング、テールレンズブラック化、フロントウインカー増設、ウインカーとスモールの兼用、ヘッドライトイカリング内蔵等、外観がかなり変更されていました。

地元の車検屋さんでは「すべて純正に戻さないと車検が通らない」と言われてのご依頼でした。

年式から旧保安基準が適用される部分も多く、精査し、灯火類の配線を変更、スモール連動していたイカリングは「その他灯火器」とし、スモールランプはすべて橙色に統一、ウインカー時には兼用ランプのみきちんと消灯、とりあえずフロント側の灯火類はこれでOKです。あとはテスター屋で光軸調整ですね。

テールランプはスモークスプレーが塗布してあったため、一旦、すべて剥がし、スモークフィルムを貼り直しました。基本的に灯火色の規定でありレンズ色の規定はないため、赤く光り既定の距離から確認できれば問題は無いのですが、検査官の個人的判断となるためあまり濃い色にしてしまうとNGになる場合があります。そのため、市販フィルムの一番淡いスモークフィルムを使用しました。また、後部反射器にもフィルムを貼ってしまったため、別の位置に新たに後部反射器を設置しました。

ガルウイングに関してはヒンジ部分の強度検討を行い、乗降口の技術基準に適合することを確認、エアサスについては改造申請届出を旭川運輸局に提出してきました。

3週間後に再度、お伺いすることになっていますが、それまでにはヘッドレストモニター等を純正に戻す段取りです。
※ヘッドレストモニターの強度試験もおススメしましたが、予算の都合上、純正に戻すことになりました。

国産ミニバンのロアアームを延長とオフセットさせ、エアサス化した改造申請を承っております。

純正ロアアームを加工したもののため、強度検討書の作成方法を自動車検査独立行政法人の担当官と何度も打ち合わせを行いました。おそらく数日中には決裁が下りると思います。

ロアアーム延長

昨年末に提出していたダイハツ・ミゼットIIの改造申請ですが、無事に決裁が下りました。

かなり大がかりな改造内容で、別型式のエンジンに載せ替え、ミッションは普通車用、スズキ・カプチーノ用のダブルウィッシュボーン式サス&リアアクスル、それに付随して干渉するフレームを切断しパイプフレーム化、軽トラレース出場経験もありレースレギュレーションに合わせた安全タンクを荷台に設置など。

ここまで気合の入った車両は久々に見ました。

ミゼットパイプフレーム

レース用安全タンク

オーナー様からの要望で構造変更に立ち会いましたが、本局の担当官が支所まで出張で来られてかなり細かく検査しました。

ミゼットライン検査

リフトで上げると見えるパイプフレームに担当外の検査員も集まって眺めていました。

構造変更検査

寸法もきっちり三角定規で床に印をつけて計測していましたが、無事に構造変更部分の検査は終了しました。

※一般整備部分で再検査項目がありましたが、オーナー様で対応可能との事でした。

二輪車のドラムブレーキからディスクブレーキへの変更に係る書類作成をご依頼いただく事が時々あります。

特に制動能力の算出に苦労なされているようですが、強度検討書ならびに制動能力の算出が可能ですのでお困りの方はご相談ください。

現在までに、関東運輸局管内と中部運輸局管内にて審査し、合格しております。

フロントのドラムブレーキ→ディスクブレーキ化はもちろんの事、リアのドラム→ディスク化にも対応しています。

車体の形状によって採寸箇所が変わってきますので、改造部分の写真をご用意ください。

バイクのドラムブレーキ→ディスク化の書類作成納期は約3日です。

三点式シートベルトの取付部に関するお問い合わせが多くあります。
保安基準、技術基準、協定規則を読み解き、必要な証明書・計算書の作成が可能です。

実際に関東運輸局管内および中部運輸局管内にて書類の有効性を確認済みです。

お困りの方はお問い合わせフォームからご相談ください。

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