エルグランド(NE51)のオーナー様より、保安基準適合化のご依頼を受け、北海道旭川市に4日間ほど出張してきました。
某ショップのデモカーを入手されたとの事で、車両を確認するとエアサスやガルウイング、テールレンズブラック化、フロントウインカー増設、ウインカーとスモールの兼用、ヘッドライトイカリング内蔵等、外観がかなり変更されていました。
地元の車検屋さんでは「すべて純正に戻さないと車検が通らない」と言われてのご依頼でした。
年式から旧保安基準が適用される部分も多く、精査し、灯火類の配線を変更、スモール連動していたイカリングは「その他灯火器」とし、スモールランプはすべて橙色に統一、ウインカー時には兼用ランプのみきちんと消灯、とりあえずフロント側の灯火類はこれでOKです。あとはテスター屋で光軸調整ですね。
テールランプはスモークスプレーが塗布してあったため、一旦、すべて剥がし、スモークフィルムを貼り直しました。基本的に灯火色の規定でありレンズ色の規定はないため、赤く光り既定の距離から確認できれば問題は無いのですが、検査官の個人的判断となるためあまり濃い色にしてしまうとNGになる場合があります。そのため、市販フィルムの一番淡いスモークフィルムを使用しました。また、後部反射器にもフィルムを貼ってしまったため、別の位置に新たに後部反射器を設置しました。
ガルウイングに関してはヒンジ部分の強度検討を行い、乗降口の技術基準に適合することを確認、エアサスについては改造申請届出を旭川運輸局に提出してきました。
3週間後に再度、お伺いすることになっていますが、それまでにはヘッドレストモニター等を純正に戻す段取りです。
※ヘッドレストモニターの強度試験もおススメしましたが、予算の都合上、純正に戻すことになりました。